by 中嶋瞳 久田煌陽 小林諒(高校生編集部)
interview #002 水元陸大氏
これからの進路や将来の職業を調べるとよく耳にする「起業家」
どのような想いで企業し、何を目指しているのか気になり今回取材を行いました。
Profile
Name:水元陸大氏
1999年2月15日生まれ
愛知教育大学付属高校に入学
学外でCreateach.Aという団体に入り、仲間達と学びの場を創り上げるという経験を通して名古屋大学教育学部に入学することを志し現役合格を果たす
名古屋大学在学中、学生団体まなびとカレッジの創立やインターンを経験
2020年2月株式会社Froomを立ち上げる
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今回は、過去・今・未来編に分けて水元さんの起業家としての人生を取材を通して学んできました✨
- 過去編 起業に出会うまで
- 今編 起業家の一日
- 未来編 これからの学び
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〈過去編 “起業“に出会うまで〉
Q. 高校時代はどのような生徒でしたか?
A. 僕は愛知教育大学附属高校に通っていました。男子が女子の半分くらいだったかな。その割には元気な男の子達が多くて、活発に授業や行事を盛り上げたりとか。僕はその中の1人でした。
Q.進路に対してどのようなイメージを持っていましたか?
A.僕はもともと小中学校時代の恩師の影響で先生になりたいと思っていたんです。なので愛教大附属高校に進学して、進路については実は特に何も考えず、そのまま愛教大に進もうと考えていました。
ですが、高校2年生になる時その考えが変わった出来事が2つあって、当時僕は高校生教室という学生団体に参加していて、そこで仲間と自分達で授業を作ったりしていました。そこで出会った友人たちの進路先が名古屋大学の教育学部だったことが1つ目。
2つ目がその学生団体の顧問が「もしこのように授業をしたり、もっと学びたいと思うのなら名大に行ってみるのはどうか」と言ってくれて、その時僕は彼らみたいな友人ともっと学びたいという気持ちや、当時の学びが楽しかったというのもあって名大の教育学部を目指してみようとなりました。
Q.いつから起業を意識していましたか?
A.実は大学1年が終わる時まで「起業」という言葉を本当に知りませんでした。大学2年生の頃、友人の紹介で名大の起業家の先輩に会って、そこで色々なお話を聞いたんです。その先輩がすごく楽しそうに話していて、そこで起業家って面白そうだな、もしなれるなら自分もなってみたいなと興味をもったのがきっかけでした。ここが起業をちょうど意識しはじめたあたりだったかなと思っています。
〈今編 “起業家“の1日〉
Q.今一番大切にしていること、また今一番力を入れていることは何ですか。
A.僕が会社の中で大切にしているのは「学ぶ」ということです。
知らない、分からないことが出てきた時に「じゃあまず学んでみよう」というスタンスをよくとっています。
Q.一日のスケジュールを教えてください。
A.忙しい日をあげてみました。会社の手続きだったり、お客様の所へ訪問したりしてます。もう一つの日だと、合宿候補日だけ書いてあるんですが、これは何かというと、1日中予定を入れず仲間達と話し合うというものです。僕達の会社は何を目指していて、どんなことをしていきたいのか、そのために何ができるか、という仕事をする上で会社の価値観と向き合わなければならない。そのために時間をがっつり取る必要があるんです。半年に1回あるかないかの珍しい合宿です。
〈未来編 これからの“学び“〉
Q.今後の目標はなんですか?
A.短期の目標としては、今自分達の会社”Froom”が行っている事業の従業員さんや仕事をしている人が学べる環境を作るというサービスをもっと多くの働き手の皆さんに届けていくことです。長期の目標としてはFroomを上場企業にしていくことです。その中で関わる人達が幸せになっていくような場所にしていきたいですし、長いスパンで考えています。
Q.これからの社会に何が必要だと思いますか?
A.最初に「柔軟性」を考えました。その中で、考え方に対する柔軟性というのがあって、今まで当たり前だった考え方を変えて変化を受け入れること。
あとはやっていることに対する柔軟性というもので、例えばFroomでもこれまでのお仕事ややる事、考え方を柔軟性をもって変化していかなければならない。
これらは大前提として重要だなと思っています。
また、変化を受け入れることと合わせて学ぶということは今後とても必要になると思います。
Q.最後に今の高校生に一言お願いします。
A.やりたいことがある人は何も気にせずやってみてください。
やりたいことが無い方は、やりたいことというのは自分の内側から出てくることもあれば、外側にあったりもします。いろいろなことをやってみて、かじってみて、好き嫌いを見つけていくこと。これも気づきだと思うし、好き、やりたいは徐々に育んでいくものだと思います。自分にないものは積極的に探しにいってみたりしてほしいです。
- このインタビューを通して
大人になってくると人の目が気になり、挑戦できなくなってしまうものだが、それは臆病になっただけではないのか。今回の取材は起業家の水元さんが持つ積極性が自分自身のこれからの挑戦に大きな影響を与えてくれました。
By久田煌陽
水元さんのお話を聞いて、起業家の方が普段何をしていて何を考えているのかを知ることができたと同時に、起業という言葉を身近に感じることができました。
By小林諒
この取材を通して、起業家が具体的にどのような仕事をしているか、起業しようと思った背景を知ることができて、起業家のイメージが大きく変わりました。「好きは徐々に育んでいくもの」という言葉がとても印象に残りました。
By中嶋瞳