テレビ・ラジオのウラの世界に急接近!「自分の幸せを探し続ける」とは

CBCアナウンサー 渡辺美香さんが語るものとは

Byこうよう あおぐ あかり みさき ももね ひとみ

Interview#05 渡辺美香さん

Profile:

渡辺 美香さん(わたなべ みか、1972年10月30日  )

CBCテレビ(CBC)アナウンサー。愛知県名古屋市出身。

テレビやラジオ両方になっており、報道からバラエティーまで多くの番組を担当されている。

舞台およびCBCアナウンサー朗読番組『ことばのたまてばこ』の発起人でもある。

YouTubeやSNSでも情報発信ツールは発達しつつも、まだまだ重要な情報発信ツールとして存在し続けているテレビやラジオ。

一見キラキラしている業界だけど、私たちが気軽にみている世界の裏側ってどんな世界なんだろう?

そんな疑問から

今回CBCアナウンサー渡辺美香さんに取材をしました!

〈今回は、渡辺美香さんの過去、現在、未来について質問しました〉

〈過去編〉アナウンサーの仕事を知るまで 

Q.学生時代に影響を受けていたエピソードはありますか?

A.実は元々大学に進学するまではアナウンサーに興味がなく、高校生時代はひたすら歌手になりたかったんです。

友人と曲を作って、ライブハウスで歌わせてもらっていたりしました。

オーディションに曲を出しても中々芽が出ず、大学に進学し、そんな折に何か音にまつわる仕事がしたいと思い、好きだった音楽を紹介できるラジオに興味を持ちました。

Q.進路で行き詰まったり、将来の事で悩んだりしたことはありますか?

A.とにかく大学を目指すものなのかなと漠然と考えていました。

歌うことが好きだったので歌手になりたいと思っていたんですけど、それがダメってなった時次にやりたいことが無かったのでとりあえず受験しました。

結果として今やりたかった仕事に就けているんですが、高校の時に絞り込むのはとても難しかったなと思います。行き詰まることはなかったけど、行き着くこともなく、ずっと悶々としていました。

今周りを見てみても、とりあえずやってみるという感じで入ってきてる人が多いと感じます。

だから、たとえ自分がやりたいと思えなかったものでも、チャンスがあったら一回やってみるという感じでいいんじゃないかと私は思います。

それが結果自分に向いているかもしれないし、向いていることがその中で見つかるかもしれないからね

〈現在編〉アナウンサーになってから

Q.スムーズに現場を進めるために意識していることはありますか?

A.1番意識していることは、絶対に相手を否定しないということです。

正しいって難しくて自分と相手の正しいって違うし、これのが良い、これのが悪いというのは好みの場合がある。そういった時、いつまで経っても相容れないので、「それも良いかもしれないね」と必ず認めて、その上で話を進めるようにしています。「肯定ファースト」という風に私は言っています。

Q.何か今までで1番ヒヤッとしたことはありますか?

A.言い間違いとかよくありますね笑 人間なので自分が思い込んで覚えちゃってる事とか、相手に失礼になるような間違いって結構あります。

けど、焦ってパニックになってしまっていても、取り繕わずにすぐに謝罪の言葉が出るように意識しています。そして何か間違った時はスタッフの方達が頑張ってくれます。

ガラスの外から紙で大きな文字を書いて指摘してくれたり。ひとりで放送って大変だから、信頼関係が大事ですね。

番外編

【コラム】テレビの裏側に迫る!!

今回の取材はメディアで働くことが”夢”なあかりちゃんの要望から生まれました。

ただ、当初はCBCさんにお伺いし取材をする予定でしたが、コロナの影響から対面取材が難しいという状況になりました・・・

しょんぼりしていた私たちですが、渡辺さんからせっかくですからと現場のお写真をまとめていただき解説していただくことに・・・!!!

ということでせっかくなので、本記事にてメディアの裏側に接近した様子をご覧ください✨

※すべてのお写真を記事に反映させることは難しいですので、取材時の様子だけでもかんじとってください・・・!

*〈現場〉

この現場、カメラだけで4台ありますね。他にも音響さんだったり、セットを作っている美術さん、配置を決める人、出演者の前でタイムキープする人もいます。スタジオの中には常に10人くらいの人がいます。

カメラは、どのカメラが撮っているのかの目印に赤いランプが付くので、それに目を合わせて喋ったりします。

*〈衣装やメイク〉

テレビに向いている衣装というものがあります。まず、緑色の服はCGなどが一緒に写ってしまうので着れません。細かいストライプだと、テレビで見ると目がチカチカしてしまうので、そういうことが無いように服を毎日選んでくれます。テレビに向いているメイク、髪型、全てこの方達が選んでくれます。

*〈会議〉

沢山のスタッフ、ディレクターさん達が集まってVTRの説明をしたりします。1日で7〜8人、1週間だと30人位いらっしゃいます。他にも報道の記者という方達がいて、ニュースをとってきてくれます。画面には出ていないけど放送の内容を準備する人達が30〜50人程います。

*〈スタジオの外〉(サブと言います)

カメラさんが色んな角度から撮っている画面が全部写映っていたり、他局の画面が映っていたりします。ここにも常時10人位の人がいて、カメラを切り替える人、それをスイッチする人、中継コーナーとのやり取りをする人、等等とにかく沢山の人がいます。

Q.CMが流れている間はどんなことをしているのですか?

A.ラジオの場合はメールとかFAXとかお便りが沢山来るので、どれを読むかスタッフさんと話したりしています。あとは、ディレクターと次のコーナーの時間の確認だったり、ゲストのいる番組だと名刺交換したり。意外と忙しくしているんです笑

皆向き不向きがあって、それぞれの得意なことを持ち寄って番組ができています。よく、「テレビ局に入る人はどんなタイプですか?」と聞かれますが、どんなタイプでも必要というのがこの業界ですね。

〈未来編〉これからの幸せとは

Q.渡辺美香さんが思う、今からやった方がいい習慣ってなんだと思いますか?

A.挨拶。積み重ねていくと必ず自分に返ってきます。そして体を向けて挨拶すると誠実に伝わります。是非挨拶を習慣にしてほしいですね。

Q.高校生に一言お願いします

A.まだ10代で、これから色んな経験ができるという自分の未来を愛おしく思ってほしいなと思います。皆は色んな大人の声を聞いて将来すごく不安になることが多いと思うけれど、私自身振り返ってみると幸せって自分次第かなと思うんですね。

自分が好きなこと、自分がやりたいこと等を、自分の人生の中にどんな風に入れていくか。たとえ仕事に出来なくても、人生の中に組み込んでいけばいくらでも楽しい時間は増えていきます。そこで、こんな人達と出会えて、こんな経験ができてラッキーだなってなることきっとあると思うんです。

だから、こんなハズじゃないって感じる事でも、その中でも自分が興味があるものを少しづつ大事にして、自分の幸せを探し続けていってほしいなと思います。大きな夢を叶えたいっていうのも良いけど、自分がやりたい小さな事を積み重ねていくのも素敵だなって思います。

渡辺美香さん、お忙しい中取材を受けて下さりありがとうございました!

この取材を通して感じたこと

ひとみ

●アナウンサーとしてのお話と、ラジオやテレビの裏側でのお話両方を聞くことができて、新しい発見が沢山の取材で、充実した時間を過ごせました。特に、裏方のお話の中で30~50人近くの人が動いていたり、CMの間に名刺交換したりなど現場にいる人しか分からない情報を知ることができて嬉しかったです!

こうよう

●質問後の感想、他のインタビュアーへの配慮。前回の取材の経験を踏まえて意識して取り組むことができた。さらに渡辺美香さんの取材対応がとても丁寧で、雰囲気の良い取材になっていた。取材中でも感じられるアナウンサーの聞き取りやすい話し方には自分にも学ぶところがあり、とても有意義な時間になりました!

ももね

●私は今日の取材を通して、渡辺さんがおっしゃっていた “肯定ファースト” という言葉がとても印象に残っています。誰かから意見を聞いた時に、否定よりも先に肯定する事ってとても大事なんだと改めて感じました。

CBCのアナウンサーである渡辺さんから話を聞く機会を頂けて、とても貴重な経験になりました。本当にありがとうございました!!

みさき

●とても落ち着いていてでもはっきりした声で私たちも聞きやすかったです。また、私たち質問する側の特徴を覚えていただいて、個人個人でもお話しできて嬉しかったです。

私も渡辺さんのようにたくさんの縁を作ってそれぞれを大切に、そしてそれが自分の武器になれるように前向きに頑張っていきたいと思いました。またお話しできると嬉しいです。

あおぐ

●テレビの裏側を映すドキュメンタリーは今までに見たことはあります。でも、実際に中で働いている人に自分がしたい質問をした事は一度もありませんでした。なので緊張はしていたけれど、取材をしていて、話を聞いてるこちら側が面白いと感じる時間がとても多かったです。渡辺さんはアナウンサーとして、物凄い方だなとはもちろん感じましたが、渡辺さんの過去の生き方などを聞いて、人としても凄い方だなと感じました。

貴重な体験になりました。

今回はありがとうございました。

あかり

・普段テレビ・ラジオと聞いたら放送されている部分の印象しかなかったが、渡辺さんの話を聞いて一つの放送をするためにたくさんの人が関わっていることがよくわかりました。また好きなことに積極的な姿が話を聞いてとても印象に残っているので、この取材をきっかけに私もやりたいことを改めて考えてみたいと思いました。

充実した時間をありがとうございました!

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